超高齢化社会だからこそのコンセプトの驚き居酒屋

コンセプト居酒屋のコンセプトはまさに多種多様

コンセプト居酒屋とは、大衆居酒屋のようにお酒とお酒に合う料理を提供するだけでなく、店作りから料理や飲み物、さらには細部に至るまで、あるコンセプトに徹底的に基づいて作られているのが特徴の居酒屋です。
よく知られているのは監獄居酒屋で、個室はすべて牢屋になっており、警察官や囚人服を着たスタッフが料理を運んできてくれると、ごていねいに牢屋の格子を締めて行ってくれます。
店内は監獄をコンセプトにしているだけに薄暗く、どことなく不気味なメニューもあったりと、コワくてキモいけれど楽しいとして若者に人気です。
とはいえ、若者には面白くても、年を重ねた人には雰囲気自体がなじめないということも多いでしょう。
そんな年を重ねた人が多い今の日本に登場した、変わり種コンセプトの居酒屋があります。
そのキーワードとなるのが長寿です。

超高齢化社会へ突入する日本

超高齢化社会へともうすでに足を踏み入れている日本としては、食の好みも変わってきました。
特に高齢になると脂ものは胃腸に堪えますし、あまりたくさんの量が食べられなくなります。
とはいえ、仕事から引退すれば時間はたっぷりありますから、お酒を飲んでおいしいものを食べたいという気持ちは強くなるでしょう。
問題はそれに反して、胃腸が弱くなったり、歯が抜けて固い食べ物は食べにくくなるという身体的な衰えです。
そんな居酒屋が好きだけれど、居酒屋の料理には食べられるものが少ないという人のためにオープンしたのが、介護食居酒屋です。

経営者は病院の食材を扱う会社に勤務していた女性

介護食をメインにしたコースと、一般のメニューコースがあり、一般のコースはメニューの数もボリュームも満点です。
その点、介護食をメインにしたコースは、高齢者が食事をしにくいと感じる一番の要因である咀嚼して飲み込む力、いわゆる嚥下に最適な内容に作られていることと、一品当たりの量が少ないことです。
とはいえ、メニューは介護食でも楽しんで食べられる程度に数がいろいろ揃っており、デザートまで付いていることから、十分お酒を飲んで居酒屋で楽しく過ごすことが出来ます。

藤沢市で飲食店へ行くならばさかさ

介護に近い仕事をしていたからこその目の付け所

お寿司は嚥下しやすいようにシャリに工夫しながらも、しっかりと握り寿司の味わいが感じられるほか、寒天やゼラチンを使って、のどの通りをよくしたつまみなど、まさに介護食でありながらしっかりとした居酒屋でもあるところは、現代社会ならではの要素に目を付けたコンセプト居酒屋です。